「このサロンじゃなきゃダメって思ってもらいたい」
「もっと“あなたにお願いしたい”って言われたい」
「自分のサロンをブランドとして確立したい」
これは多くの美容サロンオーナーが抱く願いです。
でも現実には、
✔︎価格や立地で比べられる
✔︎なんとなく選ばれて、なんとなく離れていく
✔︎紹介や口コミが思うように広がらない
こんな悩みを抱えている方が多いのも事実です。
その理由はシンプル。
「なぜこのサロンを選ぶべきか」が、お客様に伝わっていないからです。
「いいサロン」はたくさんある。でも“理由があるサロン”は少ない
技術が上手、接客が丁寧、空間がおしゃれ、商材が高品質など、今の時代、美容サロンのレベルはどこも高く、“差別化”が難しくなっています。
だからこそ大事なのが、「このサロンには“選ばれる理由”がある」と伝えること。
そしてその第一歩が、「ペルソナ設定」です。
ペルソナを設定することで、「誰のために、なぜこのサービスを提供しているのか」というサロンの存在意義が言語化されます。
ペルソナ設定で“コンセプト”が見えるようになる
例えば、あなたが以下のようなペルソナを設定したとします。
「毎朝5時半起きでお弁当を作り、仕事と家事の両立でいつも時間に追われている38歳のワーキングマザー」
この1人のためにサロンを設計すると、すべてが変わります。
✔︎メニュー名や施術内容が「時短」「持ちの良さ」「崩れにくさ」に特化
✔︎発信の言葉も「朝の自分に余裕を」「午後でもメイク崩れなし」など具体的に
✔︎接客でも「お迎え時間までの余裕」「家族との時間の大切さ」などへの共感ができる
つまり、「その人にとっての必要なサロン」に自然となっていくのです。
これは、誰にでも好かれようとして“フワッとしたサロン”でいるのとは、真逆のアプローチ。
逆に言えば、ペルソナを設定しない限り、“選ばれる理由”は永遠にフワッとしたままなのです。
あなたのサロンを選ぶ理由は、あなたがつくる
美容サロンは無数にあります。
でも、「私のためにある」と思ってもらえるサロンは、ほんの一握り。
ペルソナを設定すると、お客様はこう感じます。
「あ、私のこと分かってくれてる」
「まさに私のためのメニューだ」
「他のサロンと違って、自分にピッタリだ」
このように、誰に向けて発信しているかが明確なサロンほど、選ばれる理由が生まれ、ファンが定着します。
ブランドとは、比較されるまでもなく選ばれている物
ブランドと聞くと、ロゴや内装、統一感のあるSNSなどの「見た目」が先に思い浮かぶかもしれません。
でも本質は違います。
ブランドとは、比較されるまでもなく自動的に選ばれているものです。
わかりやすく言えば、
「○○(例:ネイルサロン)といえばあなたのお店」
と思われている状態がブランドになれている状態です。
○○といえば××というのは誰にでもありますよね。
僕個人のことで見ても、
✔︎コーヒー豆を買うならヒロコーヒー
✔︎シャツを買うならGraphpaper
✔︎ティッシュペーパーを買うならエリエール
みたいな感じで自動的に選ばれているものがありますが、それが僕にとってのブランドです。
別に、ブランドだからと言って全国的に知名度があるというわけではありません。
僕の例で言うと、ヒロコーヒーとGraphpaperは知らない人のほうが多いと思います。
「個性がないサロン」から卒業するために
「うちのサロンって、何がウリなんだろう…」
「今、通ってくれているお客様も、なんで通ってくれているのか説明できない…」
「他と何が違うって、説明できない…」
もし今そう感じているなら、まずは「誰のために存在しているサロンなのか」を明確にするところから始めてみてください。
ペルソナが明確になれば、
✔︎発信の言葉に芯が通る
✔︎提案やメニューが「その人のため」になる
✔︎接客にも自然と自信が生まれる
✔︎自分自身の迷いも消える
結果として、「このサロンには選ばれる理由がある」とお客様に伝わり、ブランド化が始まります。
ペルソナ設定がその第一歩になるので、ブランド化させたいならペルソナを明確にして、選ばれる理由を作りましょう。