ペルソナ設定をしたのにうまくいかない理由5:ペルソナを設定したのに集客媒体に反映されていない

せっかく時間をかけてペルソナを設定したのに、

「インスタやホットペッパーに反映されていない」
「ペルソナに近い人が来店してくれない」

そんな状態に陥っている人は少なくありません。

これは、あなたの努力が足りないからでも、設定が間違っていたからでもありません。

ペルソナを媒体に反映させるというステップに意識が向いていないだけなんです。

そもそも教える側が、ペルソナ設定をした後のアドバイスが適当というか、ペルソナ設定後にやるべきこととして、

「ペルソナに響く言葉を使いましょう」

くらいのことしか言っていない人がほとんどなので、あなたが活かせないのも当然です。

ペルソナとズレた発信をしていませんか?

よくあるのが、「女性向け」のペルソナを設定しているのに、同じInstagramアカウントで急にメンズメニューを紹介し始めてしまうようなケース。

これでは、お客様側も混乱してしまいます。

「このサロンって、誰向けなの?」
「私に必要な情報が発信されていないな」

と、せっかく興味を持った人も、離脱してしまうのです。

せっかく「誰に届けるか」を決めたのに、そこから発信・導線・サービス構成に反映できていないのは、とてももったいないこと。

ペルソナを設定するだけで終わりにせず、「理解し、活かす」フェーズに移ることが重要です。

理解が浅いと、言葉がズレていく

発信がペルソナとズレていく理由のひとつは、
そもそもペルソナの価値観や言葉遣いをちゃんと理解できていないこと。

たとえば、20代の女性がペルソナなのに、

・使う言葉が古くさい
・投稿のトーンがオバサンっぽい
・写真が若々しさに欠ける

そんな発信では、当然「自分ごと」になりません。

だからこそ、ペルソナの感覚を“体感として理解する”ことが必要なんです。

雑誌はペルソナ理解の最強ツール

僕がコンサルの現場で一番オススメしているのが、ファッション雑誌を読むことです。

なぜならファッション誌は、

・年齢やライフスタイルごとにセグメントされている
・そのペルソナに合った世界観、言葉遣い、価値観が凝縮されている
・プロの編集者がリサーチを代わりにやって“響く表現”を厳選している

という意味で、ペルソナ理解の“答え合わせ”になるからです。

僕がクライアントにオススメしている雑誌は、

・20代前半の女性なら「non-no」「ViVi」
・30代前半のキャリア系なら「BAILA」や「Oggi」
・40代以上で上質志向の人なら「eclat」「Marisol」

あたり。

それぞれの雑誌に目を通すだけで、「この人たちは、こんなふうに言葉を選び、こんな世界観を求めているんだな」というのが直感的に分かってきます。

設定するだけでなく、「使う」ことが大切

ペルソナ設定がうまくいかない人の多くは、「設定まではがんばったけど、そこから先どう使えばいいか分からなかった」という状態です。

でも、それはあなたのせいではありません。

多くのコンサルタントや講師は、「設定しましょう」までは教えてくれても、「そこからどう活かすか」までは具体的に教えてくれないからです。

だからこそ、設定したペルソナを、

投稿文章のトーンに反映させる
使用する言葉をその層が好むものにする
写真や色味、雰囲気も好みに寄せる
提案メニューや打ち出し方を合わせる

というふうに、見える形でアウトプットに繋げていく必要があるのです。

ペルソナは、「作った時点で満足してしまう」人がとても多い領域です。

でも、設定したペルソナは“経営のすべて”に落とし込んでいくからこそ、意味が出てくるのです。

そしてそのためには、まず相手を理解すること。

・ペルソナにリサーチをする
・ペルソナのインスタを見る
・ペルソナが読んでいる雑誌を読む
・ペルソナが通っているお店に行ってみる

これらのことをやっていくことによって、ペルソナ理解が進み、理解したことを媒体に反映させることであなたの状況が変わっていきます。

設定して終わりにしない。

ペルソナを、活かせる視点で、今日からもう一歩深めていきましょう。