僕がコンサルタントになってからずっと繰り返されている気がする、ペルソナ設定は必要なのか議論。
まず、最初に伝えておきたいのが、僕はペルソナ設定必要派でも不要派でもどちらでもありません。
必要だと思う人はやればいいし、不要だと思う人はやらないでいいと思います。
質と量のどちらが大事なのかの議論とかもそうなのですが、これだけ長く議論されて答えが出ていないんだから、正解なんてなくて、自分でやってみて自分なりの正解を見つければいいと思います。
坂口のクライアントは、8~9割がペルソナ設定をやっている
実際に、僕のコンサルの現場でもペルソナ設定をやってもらう人とやらないで別のアドバイスから入る人がいます。
そこは相手の状況と性格を見て判断していますが、8~9割はやってもらっていると思います。
現実的に、8~9割の人がやったほうがいいと判断しているので、発信の時には「ペルソナ設定をしたほうがいい」というポジションをとっています。
「8~9割の人がやったほうがいいなら、全員やったほうがいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、僕はそうは思わなくて、僕にコンサルを申し込むくらいだから、状況を変えたい人がほとんどなんですよね。
そこまで状況を変えたいと思っていない人はやらないでいいと思うし、提供しているものがオンリーワンな人とかもやらなくていいと思います。
あとは、うまくいっていない原因が、そもそも認知活動を全くやっていないからという人もペルソナ設定はしなくていいと思います。
ペルソナ設定より先に認知活動をして、その結果でやるかやらないかを判断するべきだと思います。
ペルソナ設定のメリット・デメリットを踏まえて判断する
やるべきかどうかの判断はメリットとデメリットを理解してればできると思います。
僕が思うペルソナ設定のメリットは、
・自信を持って発信ができるようになる
・文章を書く時間が大幅に短縮される
・理想のお客様が来店してくれるようになる
・リピート率が上がり、売り上げも上がる
・価格競争から抜け出すことができ客単価が上がる
・競合と比較されたときに選ばれやすくなる
・スタッフのミスマッチが減る
・紹介が生まれやすくなる
あたり。
逆にデメリットは、
・好き勝手書けなくなる
くらいしか思い浮かびません。
ペルソナ設定をするということは、お客様に合わせるということなので、好き勝手書いて集めたい人はストレスだと思います。
同業者の中でも有名なっていくような人は、自己顕示欲が強く、「私に合わない人は来なくていい!」みたいみたいな性格の人が多いと思うので、そういう人はペルソナ設定をしないほうが向いていると思います。
一番ダメなのは、自分がそこまで強いタイプではないのに、そういう人たちに感化され、好き勝手発信してアンチにメンタルをやられるパターン。
好き勝手発信するのは、メンタルの強さが伴って初めて成立するやり方なんです。
ペルソナ設定はノーリスク
最初にもお伝えしましたが、ペルソナ設定というものが気になるんだったら、とりあえずやってみてから判断すればいいと思いますけどね。
ペルソナ設定に限らずなんですけど、やる前にやろうかなって悩んでいる時間は人生において本当に無駄です。
悩むなら、やってから悩むようにしましょう。
しかも、ペルソナ設定はノーリスクですからね。
お金はかからないし、時間的なリスクもありません。
なんなら、対象が決まることで文章を書く時間が早くなるし、「この文章で大丈夫かな?伝わるかな?」と悩むこともなくなるので、多くの人にとっては時短になると思います。
わからないことはペルソナに聞けばいいだけなので、発信に悩むことが無くなります。
ペルソナ設定をやるやらないレベルで悩んでいるようでは、これからの二極化時代を生き抜いていくのがしんどいと思うので、そのレベルの決断はさっさと済ませましょう。
僕が起業当初に言われた言葉で今でも覚えているのが、
「決断って、決めて断つんじゃなくて、断つことを決めることなんだよ」
というセリフ。
ペルソナ設定をしたい人が何を断つべきかというと、
「自分のサロンに価値を感じていないお客さん」
です。
ペルソナ設定をしていないサロンの特徴
ペルソナを設定していないサロンの典型的な褒められ方は、
「めっちゃコスパいいです」
「接客が丁寧でした」
「アットホームで居心地がよかったです」
「清潔感があって、雰囲気のいい空間ですね」
「初めてでも緊張せずに過ごせました」
「楽しくお話しできました」
「駅から近くて通いやすいです」
みたいな感じ。
価格・立地・空間・接客・安心感・気配り・清潔感・距離感などの要素は、ペルソナを設定していなくても共感されやすいです。
別にこれらの褒められ方が悪いわけではなく、こんな感じでもリピートされているお店はたくさんあるでしょう。
でもたいして感動を生んでいないので、こういう人たちを集めても高単価には持っていけないと思います。
単純に、値上げの時に離脱します。
これらって言ってしまえば、男に「俺の良いところどこ?」って聞かれて、
「優しいところ」
「一緒にいて変に気を遣わないところかな」
「ちゃんと自分持ってる感じする」
「話しててなんか落ち着く」
「いつも自然体だよね〜」
って答えるのと同じくらい適当というか、他に褒めどころがなく仕方なく出てきているセリフです。(社交辞令みたいなもん)
まー若かりし頃の坂口少年はこんなセリフに喜んでいましたが、今はわかるんですよ。
他に褒めるところが無い場合の適当な褒め方だなとw
嫁とか、彼女とか、自分に対して本当に価値を感じてくれている人って、もっと踏み込んだ褒め方をしてきますからね。
好きってそういうことです。
ここら辺の話は褒められるお店側もわかっていると思います。
そこしか褒めるところがなかったんだなと。
お金のためにそういう人と長く関係を築いていけるならその道を進んでもいいと思うし、それがストレスに感じているなら切り捨てて別の道を歩んでもいいと思います。
ペルソナ設定というのは、その別の道を歩む最初の手段でしかありませんからね。